アメリカ合衆国の映画 政治色

アメリカ合衆国の映画

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/09 07:10 UTC 版)

政治色

アメリカで作られる著名な映画の多くは西海岸や東海岸といった伝統的にリベラルかつ多民族が住む地域で作られることが多く、政治的にもリベラル気風が強い。第二次世界大戦以降はマッカーシズムによるハリウッド映画界の大規模な魔女狩りを経てもやや愛国的、ノスタルジックな映画が人気を博していたが公民権運動ベトナム戦争といったアメリカそのものに対する不信感が蔓延してからはアメリカ映画界のリベラル気風は強まっていった。一方で愛国的な映画も国内では受けが良いためコンスタントに製作し続けられており、アメリカ映画の多様性を保持しているのも現実である。

また、アメリカでは芸能人の社会的地位が高いこともあって、政治的見解を隠さずにチャリティーや支持政党を公表することでも有名で、大統領選挙などの節目には俳優たちがそれぞれ自分が支持する政党や候補を応援しに行くことはアメリカ社会において当然の光景となっている。

一般的に民主党支持者は、

を初めとする演技派、有色人種女優が多い。

一方共和党支持者は、

などアクション娯楽大作の雄や、熱心なキリスト教徒であることが多い。しかし、シュワルツェネッガーはリベラルの強いカリフォルニア州選出の知事を務めたこともあって同性婚妊娠中絶、移民に寛容であり、イーストウッドもカリフォルニアのカーメル市長を務めイラク戦争に公然と反対するなど政治的には共和党左派(ロックフェラー・リパブリカン)とリベラルなハリウッド映画界の影響が顕著に見られる。


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