アニスアルコール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/19 21:20 UTC 版)
アニスアルコール | |
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(4-Methoxyphenyl)methanol | |
(4-Methoxyphenyl)methanol | |
別称 パラ-メトキシベンジルアルコール アニシルアルコール | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 105-13-5 |
PubChem | 7738 |
ChemSpider | 21105859 |
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特性 | |
化学式 | C8H10O2 |
モル質量 | 138.16 g mol−1 |
密度 | 1.113 g/cm3 |
融点 |
22-25 °C, 270 K, 9 °F |
沸点 |
259 °C, 532 K, 498 °F |
水への溶解度 | 難溶 |
危険性 | |
主な危険性 | 刺激性 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
構造と性質
アニスアルコールは第1級アルコールであり、その化学式はC8H10O2[1][2]、分子量は138.17である[1]。常圧における融点は24℃から25℃程度[1]、沸点は259 ℃である[1][2]。液体の時は無色で、アニスに似ているものの、それよりは甘い香りを持っている[2]。水には溶解しにくいのに対し、エタノールやジエチルエーテルには容易に溶解する[1]。
製法
アニスアルコールには、以下のような複数の製法が存在する。
- p-アニスアルデヒドを、ヒドリド還元剤で還元する[1]。
- p-アニスアルデヒドを、白金触媒を用いて水素化(還元)する[1]。
- p-アニスアルデヒドに対して、カニッツァーロ反応を起こす[2]。すなわち、p-アニスアルデヒドに適切な塩基を作用させて、p-アニス酸とアニスアルコールとに不均化させる方法である。
所在
アニスアルコールは天然に存在する化合物であり、例えばバニラに含まれている[1][2]。
用途
アニスアルコールは香料として用いられ[1][3]、特にライラック香料としては有用とされる[2]。この他、スイートピー、バラ、ヘリオトロープ、ミモザなどの花の香りを人工的に作る時に用いられることもある[2]。
- 1 アニスアルコールとは
- 2 アニスアルコールの概要
- 3 誘導体
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