アサルトライフルとは? わかりやすく解説

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アサルトライフル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/20 03:48 UTC 版)

アサルトライフル: Assault rifle)とは、日本語で突撃銃と訳される自動小銃の一種であり、中間弾薬と呼ばれる銃弾を使用し、半・全自動の切り替えが可能な自動小銃の事を指す。


注釈

  1. ^ 従来の小銃で使用されていた7.62mm弾や7.92mm弾のこと。英語ではfull power cartridgesなどと表現される。単射での狙撃を前提に使用されていた弾薬なので、小銃で全射撃をすると反動が過大で実用性が低かった。フルサイズの弾薬で効果的な全自動射撃を行うには、二脚三脚で地面などに委託して反動を抑えることができる大型の機関銃が必要だった。
  2. ^ M14のような西側戦後第一世代の自動小銃は、NATO諸国の弾薬の共通化を目指すアメリカの意向でフルサイズ小銃弾である7.62mmNATO弾を使用しており、実用的な全自動射撃能力が難しい傾向がある。
  3. ^ チェイ=リゴッティに使用された6.5mmx52カルカノ弾と、フェドロフM1916に使用された6.5mmx50SR有坂弾は、その薬莢サイズから現代ではフルサイズ小銃弾として分類されている。しかし、実際には2,600-2,300J程度のエネルギーしか出せない非力な弾薬で、7.92x57mmモーゼル弾.30-06スプリングフィールド弾が3,600-4,000Jという強装であった事と比較すると格段に弱装だった事が分かる。これらと同レベルの弾薬としては、1920年代に米軍が採用を検討した.276ペデルセン弾英語版や、StG44によって突撃銃の概念が確立された後に英国で試作された.280ブリティッシュ弾がある。また、現代の米軍が限定的に採用している6.8×43mm_SPC弾6.5 mm グレンデル弾英語版なども2,400-2,500J前後で同じレベルの弾薬とされる。
  4. ^ 狩猟用のホローポイント弾など、命中後に弾頭が拡がるように設計された弾丸は、高速で人体に命中した際に深刻なダメージを与える。ただし、これらの弾頭は硬標的(鉄板など)には効果がなく、低強度の防弾衣で簡単に防がれてしまう。
    しかし、5.45mm×39弾は鋼鉄製の尖った弾芯を持ち、現在使用されている7N10弾薬の場合14mm厚のスチールプレートを100mで貫通するため、中強度の防弾衣すら簡単に貫通してしまい、人体に侵入すると先端が折れ曲がって回転しながら致命傷を与える構造になっている。
  5. ^ [29]
    その一方で、5.8x42mm弾をティッシュの束に撃ちこんで弾頭の挙動を見たテストでは、5.56mm NATO弾のようなジャケットの剥離や弾芯の再分化(フラグメンテーション)は発生せず、5.45x39mm弾のような横転も起こさず、殺傷効果に欠けると主張するレポートも存在する。
    しかし、5.8mm×42弾は一般に輸出されておらず、テスト用に入手できた実包が“本当に”中国軍で使用されているものと同じ弾頭なのか疑問があり、過去に5.45mm×39弾が西側でテストされた際にも、弾頭の特殊な挙動が見過ごされていた。
  6. ^ a b c d e f g h アサルトカービン
  7. ^ a b c 正式な名称ではカービン
  8. ^ 正式な名称では短機関銃

出典

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アサルトライフルAK-47前作から引き続き登場。反動の大きさからフルオート射撃時の集弾性は悪いものの攻撃力は申し分なく、FALやM4が入手できるまでの繋ぎとして活躍する。FAL今作から登場。 ダットサイトを装備した3連射方式のアサルトライフル。フルオート射撃は出来ないものの、ダットサイトを用いた精密射撃が可能なため、中距離や遠距離にいる敵をピンポイントで射撃する場面で威力を発揮する。M4前作から引き続き登場。連射速度が高くてフルオート射撃時の反動が少なく、全体的にバランスの取れた武器であり、AK-47の上位武器。中盤以降ではメインとして使用したい武器である。MP40前作から引き続き登場。特定のチャプターのみで使用可能。P08-9mmと同じく長年極寒の地に放置されていたが、特にネイトが使用していた際は致命的なトラブルもなく発砲していた。ショットガンMoss-12前作に引き続き登場。接近戦では無類の強さを誇るが中距離になると威力が極端に落ちる。装弾数も少なく連射性に劣る。SAS-12前作から引き続き登場。Moss-12と比べて装弾数と連射性が向上し、中距離でも威力はあまり落ちない。スナイパーライフルドラゴンスナイパー前作から引き続き登場。セミオート式スナイパーライフル。遠距離の敵をほぼ一撃で倒せる威力を持つ。今作からスコープを覗く以外にも通常の武器と同じような射撃体勢で撃てるようになり、長距離射撃特化の武器でありながら接近戦に対する即応性が向上し、より扱いやすくなった。グレネードランチャーM32今作から登場。扱える場面は限られているものの、Mk-NDIグレネード並の威力を持ちながら連射が可能。爆風は貫通効果もあるため、壁に隠れてる敵を撃破することもできる。一方で装弾数が少なくリロード速度も遅い。敵に直撃させなければ爆風でよろけさせるに留まり、致命傷を与えられないといった制約がある。ロケットランチャーRPGリロードが遅く入手頻度も極端に限られるものの、他の武器を圧倒する威力を持つ。クロスボウ

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