アカモク 擬人化

アカモク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/12 06:25 UTC 版)

アカモク学名Sargassum horneri (Turner) C.Agardh[1])は、褐藻綱ヒバマタ目ホンダワラ科に属する海藻である[1]北海道東部を除く)から日本列島全土の漸深帯(浅海)に分布し、朝鮮半島中国及びベトナム北部にまで分布する[2]。1年生で、秋から冬に生長し、4-7mの長さに達する[2][3][4]雌雄異株である(まれに雌雄同株の個体がある)[2]秋田県では「ギバサ」、山形県では「銀葉藻(ギンバソウ)」、新潟県では「長藻(ナガモ)」と呼び食用にする[4][5][* 1]。ちなみに、新潟県佐渡地域で「銀葉藻(ギンバソウ)」と言うと、ホンダワラ科に属するホンダワラのことであり、「長藻(ナガモ)」とは違う海藻である。


注釈

  1. ^ 山陰地方では、アカモクと似たホンダワラを神馬草と称する[6]。アカモクを「じんばそう」とする用例もある[7]
  2. ^ 秋田県では5月中下旬に収穫され[9]愛知県では3月から4月[3]京都府北部(丹後地方)では春[10]福岡県では2006年の調査では2月中であった[11]

出典

  1. ^ a b c 吉田忠生・吉永一男 (2010) 日本産海藻目録(2010年改訂版), 藻類 Jpn.J.Phycol. (Sorui) 58:69-122, 2010 Archived 2014年4月16日, at the Wayback Machine.
  2. ^ a b c d e f g h i j k 吉田忠生『新日本海藻誌:日本産海藻類総覧』(内田老鶴圃、1998年初版、ISBN 4753640493)pp.386-387.
  3. ^ a b c セントレア周辺に生える未利用資源を商品化。 シャキシャキでネバネバな食感が新しい常滑のアカモク。” (html). 特定非営利活動法人ドゥチュウブ (2012年8月2日). 2014年5月18日閲覧。
  4. ^ a b c 宮城県・アカモクを活用した連携による商品開発” (PDF). 一般社団法人食品需給研究センター. 2013年5月6日閲覧。
  5. ^ a b ねばねばヘルシー食材、食べてキレイに!” (html). 復興デパートメント(Yahoo! JAPAN). 2014年5月18日閲覧。
  6. ^ ギバサとジバサ(下)成熟までに2年間も”. 秋田魁新報 (2000年3月24日). 2013年5月6日閲覧。
  7. ^ 横浜康継. “海中漫歩第二話「海藻の花」3/3”. 海苔増殖振興会. 2013年5月10日閲覧。
  8. ^ a b c d e f g h i j k 吉田忠生「8 ヒバマタ目類」『有用海藻誌』(大野正夫 編、内田老鶴圃、2004年、初版、ISBN 4-7536-4048-5)pp.125-127.
  9. ^ ギバサとジバサ(上)かつては野菜の代用品”. 秋田魁新報 (2000年3月17日). 2013年5月10日閲覧。
  10. ^ 丹後の海の生き物アカモク”. 京都府農林水産部水産事務所. 2013年5月10日閲覧。
  11. ^ 篠原直哉、後川龍男、深川敦平、秋元恒基、上田京子、木村太郎、黒田理恵子、赤尾哲之「福岡県大島産アカモクSargassum horneriの成熟と湯通し加工品の品質との関係」『日本水産学会誌』第75巻第1号、公益社団法人日本水産学会、2009年2月15日、70-76頁、NAID 110007055512 
  12. ^ a b 大野正夫 「15 地方特産の食用海藻」『有用海藻誌』(大野正夫 編、内田老鶴圃、2004年、初版、ISBN 4-7536-4048-5)p.287
  13. ^ 海のネバネバ健康食品!! ナガモ(アカモク)” (PDF). 新潟県. 2022年6月26日閲覧。
  14. ^ 今回のお魚 ナガモ(アカモク)”. 佐渡のお魚情報通信(ナガモ). 新潟県 (2019年3月29日). 2022年6月26日閲覧。
  15. ^ a b c アカモクの下処理方法”. 京都府農林水産部水産事務所. 2013年5月10日閲覧。
  16. ^ アカモクと加工品の紹介”. 京都府農林水産部水産事務所. 2013年5月10日閲覧。
  17. ^ 海藻アカモク人気急上昇/最強の粘り気、鉄分・亜鉛たっぷり/生活習慣病予防で注目 冷凍品や健康食品に『日経MJ』2017年8月7日フード面
  18. ^ “嫌われアカモク、復興後押し…「健康効果」注目」”. 『読売新聞』朝刊. (2017年6月5日). https://web.archive.org/web/20170809041402/http://www.yomiuri.co.jp/feature/TO000305/20151029-OYT1T50055.html 
  19. ^ 「海藻の森づくり」で海も人も健康に”. 連載「自然」に魅せられて. 一般財団法人セブン‐イレブン記念財団. 2020年8月29日閲覧。
  20. ^ a b 中村まりこ (2016年8月16日). “健康と美容のための海藻『あかもく』が練りこまれた逗子名物『あかもくうどん』”. ippin. ぐるなび. 2020年8月29日閲覧。


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