アカガシ アカガシの概要

アカガシ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/28 07:40 UTC 版)

アカガシ
アカガシ
分類
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
: ブナ目 Fagales
: ブナ科 Fagaceae
: コナラ属 Quercus
亜属 : アカガシ亜属
subgen. Cyclobalanopsi
: アカガシ Q. acuta
学名
Quercus acuta Thunb. (1784)[1]
シノニム
和名
アカガシ

名称

和名アカガシは、樫(カシ)のなかまで、材が赤味を帯びることから名付けられたという説[6]、若い枝と葉に赤褐色の毛が目立つので名付けられたという説[7]がある。別名のオオバガシは、カシの中でも葉が大きいという特徴にちなんでいる[8]

分布・生育環境

本州宮城県新潟県以西、四国九州朝鮮半島南部、中華人民共和国台湾に分布する[6][9]。山地に自生する[6]。森林や山地、暖帯上部に多い。植栽として、神社や庭に植えられている[6]

特徴

常緑広葉樹の高木[6]。高さ20メートル (m) ほどで、森林内では大木になる。樹皮は、若木はでは灰色であるが、老木では不規則に剥がれて、橙色が混じったまだら模様となる[5]。若い枝は、紫褐色をしている[5]

互生で、やや波打ち[7][6]、長楕円形で基部は広いくさび形で先端が尖り、コナラ属では唯一鋸歯がないのが特徴で[7][5]、時に波状縁となる。葉表は深緑色、裏面はやや薄い色となる[9]。カシ類の中では、一番大きくて扁平で厚みがある葉が特徴[9]。新葉が開いたときは褐色の毛がある[6]

花期は4 - 6月頃で、雌雄同株[6][5]。雄花序は垂れ下がった形で黄褐色の雄花を多数つける。雌花序は葉腋に直立し5・6個の雌花をつける。

果期は翌年の10月ごろ[9]果実堅果、いわゆる「どんぐり」で、殻斗に褐色の毛があり、翌年の秋に熟すと食べられる[6]

冬芽は楕円形で細かい毛があり、葉の付け根につき、重なり合う多数の芽鱗に包まれる[5]

種内変異

アツバアカガシ( ヒロハアカガシ) Quercus acuta var. acutiformis
オオアカガシ Quercus acuta var. megaphylla
キクアカガシ Quercus acuta var. yanagidai
シロスジアカガシ Quercus acuta f. albivena
ヤナギアカガシ Quercus acuta f. lanceolata
アカスジアカガシ Quercus acuta f.rosivena
イズアカガシ(ヒメアカガシ) Quercus x yokohamensis シノニム Quercus x idzuensis アラカシとの種間雑種
オオツクバネガシ Quercua x takaoyamensis ツクバネガシとの種間雑種



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