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マーム跡地にイオンタウン 2025年春開業 三重・松阪

2022年11月16日(水) 16:00 1面
イオンタウンが公表した完成イメージ図。左端を通るのは国道166号

2階建て、スーパーや専門店40店

市松阪公民館は来秋先行開店の施設内に移転
「一時休業」のマームは同時期に閉店へ

 ショッピングセンターの開発や運営を手掛けるイオンタウン㈱(本社=千葉市、加藤久誠代表取締役)は16日午前、三重県松阪市船江町の松阪ショッピングセンター・マームに2025(令和7)年春、「イオンタウン松阪船江」を開業すると明らかにした。マームは23(同5)年秋をめどに閉店しこの跡地に整備する。2階の市松阪公民館は同所に来年秋に先行オープンする施設内に移転することになる。

 松阪ショッピングセンターマームは、松阪商業開発㈱が運営主体となって1992(平成4)年10月27日に開店。2000(同12)年に増床し、売り場面積約2万5800平方㍍、専門店は約80店舗と、松阪市内最大の商業施設に。しかし空き店舗が目立つようになり今年1月31日、核テナントのイオン松阪店と22の専門店が営業をやめ「一時休業」。2階の松阪公民館と1階玄関横の松阪船江郵便局は存続し現在は、市の新型コロナワクチン接種会場にも使われている。
 一連の計画はイオンタウン㈱、松阪商業開発㈱(小林秀行代表取締役)、市が同日公表した。 
 イオンタウン松阪船江は鉄骨造2階建てで、敷地面積約7万7100平方㍍、延べ床面積は約2万3千平方㍍。駐車台数は約1200台、駐輪台数は約560台。店舗予定数はスーパーマーケットや生活雑貨、サービス店舗など約40店舗を見込む。23年秋に公民館を含む施設を、25年春に全館を開業する。
 16日午前10時から市役所で開かれた記者会見で竹上真人市長は、公民館の移転の経緯を説明。イオン側から18(平成30)年秋頃に打診があったとし、現行の面積の維持や賃貸料を同じにすることを条件に出したとした。50回ほど協議した結果、移転することに合意。その内容は▼現行の公民館面積(1122・45平方㍍)を確保▼賃貸料(税込み月150万円程度)は現行と同じにする▼公民館活動をやめない▼契約期間は10年──。また集団接種会場は年度内に終了する予定とした。

現在はマーム(奥)の駐車場となっている建設予定地=船江町で


 竹上市長 「公民館活動止めない」

 竹上市長は、ご心配の声があったとし「ようやくめどが立ったので報告できた。公民館活動を止めることなくやっていきたい」と話した。
 松阪商業開発㈱は「マームを30年間の長きに渡り営業して参りました。地域のお客さまのご厚情を頂き運営ができたことを心より感謝申し上げます。新たに開業するショッピングセンターも引き続きご愛顧いただきますようよろしくお願い申し上げます」とコメントを出した。

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