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縄跳び 姿勢・リズムにコツ
冬場の体力作りの一つとして、縄跳びを授業に取り入れる学校は多い。苦手な子もいるが、ジャンプの姿勢やリズムの取り方などのコツをつかめれば上達しやすいと、専門家はアドバイスする。
11月上旬、茨城県つくば市の葛城小学校の体育館で、縄跳び教室が開かれた。同市を拠点に活動するNPO法人アクティブつくばの主催で、縄跳びの苦手な幼稚園児から小学3年まで計9人が参加。グリップの握り方などの基本から学んだ。
講師の長尾昌宗さんによると、縄跳びができない子の多くは、握り方を含めて基本ができていないという。中でも、「ジャンプをするタイミングがつかめていない」と指摘する。
通常のジャンプをする時は手を上げるが、縄跳びはジャンプの時に手を下ろす動きが伴う。できない子は、この動きが複雑に感じるという。
タイミングをつかむには、一連の動作を区切って練習する。縄を自分の後ろに置き、大きな卵を描くイメージで手を大きく回し、足先の前で一度止めてから跳び越える。それを繰り返し、慣れてきたら、縄を止めずに跳んでみる。
飽きずに練習するために、長尾さんは「じゃんけん跳び」を勧める。「じゃんけん」の掛け声で縄を回し、「ぽん」で跳び越える際、足でグーチョキパーを作る=図〈1〉=。「親子や友達で向かい合い、ゲーム感覚で縄跳びができる。楽しみながら練習することが上達の近道です」
タイミングがつかめても、跳び続けられない子もいる。体育の家庭教師派遣などを行う「体育指導のスタートライン」インストラクターの杉田大門さんは、ジャンプの姿勢の悪さを原因にあげる。「足の裏の筋肉が使えず、体が曲がったままのジャンプになってしまう」と話す=図〈2〉右=。
修正するには、縄で地面に円を作り、その中でジャンプを繰り返すといい。頭の先からかかとまでが一本の木の幹になるような、ピンとした姿勢を作る。ジャンプ中は背筋を伸ばしたまま、目とへそ、ひざを前に向け、かかとを少しだけ上げる=図〈2〉左=。「ジャンプ、ジャンプ」と声を出し、同じリズムで跳ぶ練習を続けると、姿勢が改善され、リズム感も養えるという。
杉田さんは「子どもの跳ぶ姿をビデオに撮り、自分で確認させることも大事です」と助言する。さらに、保護者が手本を見せたり、動画サイトにある縄跳びの基本的な跳び方を見せたりして、自身の姿と比較させよう。
縄跳び上達のポイント
・縄を回す時は、頭の上に大きな卵の形を作るイメージ
・目、へそ、ひざを前に向け、背筋を伸ばして真上に跳ぶ
・「ジャンプ」と声を出してリズムをつかむ
・お手本の跳び方を保護者や動画サイトなどで見せ、イメージを持たせる
(長尾さん、杉田さんの話を基に作成)
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