千葉県の地方銀行である千葉興業銀行は10月12日、NTTデータが提供する地銀向け共同システム「地銀共同センター」の利用を始めた。地銀共同センターの利用開始は、今年1月の京都銀行に続いて2行目。

 千葉興銀は10月9日からの3連休で、既存の勘定系システムから地銀共同センターへの移行を完了させた。当初は今年5月の移行を予定していたが、NTTデータから「テストに万全を期したい」との要請を受け、移行を延期していた。

 地銀共同センターは、すでに利用開始した京都銀行と千葉興銀のほか、岩手銀行、池田銀行、荘内銀行、四国銀行、愛知銀行、福井銀行、ほくほくフィナンシャルグループ傘下の北海道銀行、西日本銀行(現西日本シティ銀行)が参加を表明している。このうち岩手銀行と池田銀行が、来年1月に利用を開始する予定だ。

 地銀共同センターは、NTTデータが参加行の要件を基に構築した業務アプリケーション「BeSTA」を、日立製作所製メインフレームで動作させている。利用料金体系は、口座数や取引件数に応じた従量制を採用している。

大和田 尚孝=日経コンピュータ