富士通は2023年9月22日、本社機能の移転を発表した。現在、本社事務所を置く東京都港区東新橋の汐留シティセンター(汐留オフィス)から2024年9月30日までに退去し、管理部門は川崎市中原区の研究拠点などを置く本店に、営業部門は同市幸区にある「Fujitsu Uvance Kawasaki Tower」にそれぞれ移る。

 狙いはより柔軟な働き方に合わせたオフィス機能の見直しだという。同社は2020年から「Work Life Shift」と銘打ってテレワークの推進や、フレックス勤務の拡大を図ってきた。出社率は2023年時点で約20%である。

 同社はオフィス移転に伴う賃料の削減について「汐留オフィスを引き払ったとしても、外部のシェアードオフィスの利用費などはかかる。オフィスに関する経費が削減されるかについて、言えることはない」(広報)とする。