貸し切りバスのキャンセル 1万1000件余りに 感染拡大が影響

貸し切りバスのキャンセル 1万1000件余りに 感染拡大が影響
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、全国の50余りの貸し切りバス会社では、来月までの4か月間で観光ツアーや修学旅行などのキャンセル数が、少なくとも合わせてて1万1000件余りにのぼることが日本バス協会の緊急調査でわかりました。
全国のバス会社で作る「日本バス協会」が先月末に全国の貸し切りバス会社51社に新型コロナウイルスの影響について緊急アンケートを行いました。

その結果、観光ツアーや修学旅行などのキャンセル数は、来月までの4か月間で少なくとも合わせておよそ1万1000件にのぼることがわかりました。

キャンセル数を月別で見ますと、ことし1月がおよそ250件だったのに対し、先月はおよそ2200件と1月の10倍ちかくに増え、さらに今月にはおよそ7300件と1月の30倍ちかくにまで増えています。

さらに来月についてもキャンセル数はすでに1700件余りにのぼっていて今後、さらに増える見通しです。

これに伴いバスの運送による収入も落ち込んでいて、今月と来月は前の年の同じ月と比べて半分近く落ち込む見通しだということです。

日本バス協会は「今回の調査は一部で被害はさらに大きい。経営状況は大変厳しい状況に追い込まれる。国には早急な財政支援を求めたい」と話していました。