巨人の新外国人右腕、チアゴ・ビエイラ投手(27)=ホワイトソックス=が28日、羽田空港に来日した。
「日本に来るのは2度目」。2013年の第3回ワールド・ベースボール・クラシックでは、ブラジル代表の一員として福岡ヤフオクドーム(当時)で登板している。
契約が発表された昨年12月3日時点で、球団による公式プロフィルでは「1993年7月1日生まれ、身長188センチ、体重95キロ」だったが、前日27日に急きょ「1993年1月7日生まれ、身長193センチ、体重113キロ」と訂正された。
MLB公式サイトにも訂正前のデータが掲載されており、本人は「どこかで混乱があったみたいだ。2年前くらいに気づいてチームにも報告していたが、ちゃんと更新されていなかったね」と肩をすくめる。一挙に20キロ近い増量となったが、球団関係者は「高校卒業の年齢でプロ契約したため、身長と体重は入団当初の数字が更新されずに残っていた」と明かす。
問題は生年月日だ。年齢まで変わっては本人確認もおぼつかない。誤記の原因は母国と米国の日付表記法の違いにありそうだ。ビエイラの生年月日「1993年1月7日」は通例、ブラジルでは日・月・年の順で「07/01/93」と表記されるが、米国式だと月・日・年の順で「01/07/93」となる。中南米出身選手に向けられがちな年齢詐称疑惑とは別問題。文化の違いによる混乱だ。
ちなみに最速は167キロとの触れ込み。「すぐにとはいかないが、しっかり体を作っていけばスピードは出せると思う。去年も何度か出したよ。シーズンの最後の方にも出た」と自信満々だが、こちらの下方修正は御免被りたいところだ。(片岡将)