落語協会(柳亭市馬会長)の新真打4人が21日、都内で会見した。
3月21日から東京・上野鈴本演芸場で始まる昇進披露興行でトリを務めるのは三遊亭美るく改メ三遊亭律歌(42)、春風亭ぴっかり☆改メ蝶花楼桃花(40)、鈴々舎八ゑ馬改メ柳家風柳(47)、そして林家はな平(37)。2007年6~11月に寄席の楽屋で前座修行を始めた。15年目の昇進だ。
会見の2日後の23日、東京・池袋演芸場で4人の〝卒業公演〟が行われた。同所では祝日の朝10時から、落語協会の二つ目が出演する「旗日限定‼福袋演芸場」が開催される。真打昇進直前の祝日が〝卒業公演〟にあてられるのが吉例だ。
4人だけの空間だけに、もうのびのびの約2時間。最初に高座に上がった美るくは、ほぼ満席の客席を見渡し「すごいですねぇ。池袋がこれだけ密集しているのは久しぶりです」と感無量の表情。落語家になって初めてけいこをつけてもらった「道灌」を「ちょっと前座っぽいでしょう」と笑わせながら、初々しくしゃべった。