付け人に暴力を振るった責任を取り昨年12月に引退した元幕内貴ノ岩(28)の断髪式が、2月2日に両国国技館で開催されるが、会費3万円で一般ファン約100人が参加しマゲにハサミを入れるという、異例の形で行われる。アノ人が姿を見せるかどうかも注目の的だ。
千賀ノ浦部屋のホームページでは「長年お世話になった皆様方に『お挟み』を頂戴したくご案内申し上げます」と一般ファンの参加を募集中。
断髪式と、国技館内の大広間で開かれるパーティーに参加できて会費3万円。一般のファンが国技館の土俵に上がれる機会はまずない。その上、断髪までできるとなれば、好角家にはたまらない。すでに数件の申し込みが入っている。
さらに「女性の方もどうかよろしくお願いします」と呼びかけているところがユニークだ。
土俵上は女人禁制とあって、過去には元大関千代大海(現九重親方)の断髪式で母親が土俵の横からマゲにハサミを入れた例があり、今回も同様の形をとる。
千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)は「250~300人へ招待状を送っている。あまりギュウギュウ詰めにするとお客さんに申し訳ないので、400人ぐらいに抑えたい。招待状の返信によって、(一般ファン枠は)何人になるかわからない」と説明。友人、知人、後援者などの招待客がおおむね300人、応募による一般ファン枠は約100人になる見通しだ。
かつて元大関把瑠都が2014年2月の引退相撲で、角界史上初の試みとして「断髪に参加できる権利」を10万円で限定10人(男性のみ)に発売。今回は「本人の希望だったので『いいよ』と言いました」と千賀ノ浦親方は明かしたが、元把瑠都のときに比べると格安になる。