海側のプレート内部破壊、「スラブ内地震」か…昨年2月の福島県沖地震と関連か
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情報収集はこちらから…宮城・福島で震度6強
東北地方に強い揺れをもたらした地震のメカニズムについて、専門家は、海側のプレート(岩板)内部が破壊される「スラブ内地震」が起きた可能性が高いと指摘する。
東北大の遠田晋次教授(地震学)によると、スラブ内地震は地下の深い位置で発生する一方で、地震波の周期が短く、強い揺れが観測されやすい特徴がある。今回は震源が陸域に近いこともあって、東北や関東の広い範囲で揺れが大きくなったとみられる。
また、遠田教授は、今回の地震が発生した場所は、昨年2月に福島県沖で起きた最大震度6強の地震と震源が近く、関連性があるとみている。
名古屋大の山岡耕春教授(地震学)によると、今回の地震の震源は、2011年3月の東日本大震災の震源域に含まれ、震災後も地震活動が活発になっている領域で起きた。断層が押し合う力で上下方向にずれる「逆断層型」と呼ばれるタイプの地震とみられるという。
平田直・東京大名誉教授(地震学)は「大きな地震が起きた後は、同程度の強い揺れの地震が再び発生する可能性がある。耐震化されていない家屋に住んでいる人は、安全な場所に避難してほしい」と話した。