岸田派解散へ…パーティー券問題受け、首相「信頼回復に資するなら」

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 自民党岸田派(宏池会、46人)は18日、政治団体としての派閥を解散する方針を決めた。岸田首相(党総裁)は自民派閥の政治資金規正法違反事件で、立件の対象が岸田派にも拡大することを踏まえ、国民の不信を 払拭ふっしょく するためには、派閥解散はやむを得ないと判断した。

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岸田派の解散を検討していることを表明した岸田首相(18日午後7時23分、首相官邸で)=川口正峰撮影
岸田派の解散を検討していることを表明した岸田首相(18日午後7時23分、首相官邸で)=川口正峰撮影

 首相は18日、首相官邸で記者団の質問に応じ、岸田派について、「解散することを検討している。政治の信頼回復に資するものであるならば、考えなければならない」と強調した。

 首相は派閥の解散に伴い、東京都内の事務所を閉鎖する意向だ。

 自民最大派閥・安倍派(清和政策研究会、98人)でも、解散は避けられないとの見方が強まっている。総裁派閥である岸田派の動きを受け、解散は他の派閥にも波及する可能性がある。

 宏池会は、1957年に池田勇人元首相が創設し、自民党の6派閥で最も古い歴史を持つ。大平正芳、鈴木善幸、宮沢喜一の各首相も輩出した。岸田首相は2012年10月、第9代会長に就任。23年12月、各派閥で政治資金パーティー収入を巡る疑惑が浮上したことから、派閥離脱を表明し、会長職は空席となっている。

 岸田派は、政治資金規正法に基づき、「その他の政治団体」として総務省に届け出をしている。政治団体でなくなれば、政治資金パーティーを開くことはできなくなる。

 これに関連し、岸田派は18日、20~22年分の政治資金収支報告書の訂正を総務省に届け出た。20年に開催した派閥の政治資金パーティー収入の一部が不記載だったなどとして、計2501万円分を新たに記載した。

 訂正された20年分の収支報告書によると、20年10月に都内のホテルで開いたパーティー収入に896万円を上乗せしたほか、19年からの繰越額として1605万円を追加計上した。

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4945027 0 政治 2024/01/19 05:00:00 2024/01/19 05:00:00 2024/01/19 05:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2024/01/20240118-OYT1I50195-T.jpg?type=thumbnail

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