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NHK党のガーシー(本名・東谷義和)参院議員は8日午前、参院本会議を欠席した。国会欠席を続けていることを理由に、参院から懲罰として科された「議場での陳謝」を行うことを求められていたが、これを拒否した。与野党は今回の欠席を受け、ガーシー氏を最も重い懲罰の「除名」とする方向で検討に入った。
尾辻参院議長は本会議の冒頭、「陳謝の意を表することを命じたが、出席が得られない。院内の秩序を乱すものと認める」と述べ、参院懲罰委員会に再度、懲罰案の審査を付託した。参院懲罰委での審査と採決を経て、早ければ15日の本会議で「除名」の懲罰が決定する見通しだ。除名が確定すれば、ガーシー氏は国会議員の身分を喪失する。
ガーシー氏は昨年7月の参院選で初当選したが、海外に滞在を続け、一度も登院していない。尾辻氏が国会法に基づいて出席を求める「招状」を出したが、ガーシー氏は応じず、参院は2月22日の本会議で、陳謝の懲罰を科すことを決めた。
これを受け、ガーシー氏は2月27日、陳謝に応じると参院に文書で回答した。だが、3月7日になって参院に欠席する意向を伝達。同日に自身のインスタグラムで、「帰国しない。周りの人の9割が帰国に反対しており、時期尚早と判断した」と語った。
国会法に基づく懲罰には重い順に、除名、登院停止、議場での陳謝、戒告の4種類がある。ガーシー氏に対しては、歳費や期末手当など計1800万円以上が支給されている。