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旅行大手・近畿日本ツーリスト(東京)は9日、新型コロナウイルス関連事業を巡る過大請求問題の責任を取り、高浦雅彦社長が31日付で辞任すると発表した。後任には、グループの「近畿日本ツーリストブループラネット」の瓜生修一社長が9月1日付で就任する。
近畿日本ツーリストは9日、記者会見で調査委員会による調査報告書を公表。自治体から受託したコールセンター事業でのオペレーターの人件費水増しなどによる過大請求は、大阪や静岡などの計4支店で行われ、最大で50自治体に対し、9億円に上ると明らかにした。同社の組織的関与については否定した。
同社では、役員ら13人が報酬の一部を自主返納するほか、過大請求に関わったとして社員37人を処分した。親会社「KNT―CTホールディングス」の米田昭正社長ら代表取締役3人も報酬の一部を自主返納する。