真珠養殖のアコヤガイ大量死、原因は新種ウイルス

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 2019年以降に宇和海などで発生するアコヤガイの大量死について、国と愛媛県の研究機関は1日、原因となる新種のウイルスを特定した、と発表した。ウイルスの検出方法も確立し、今後の被害軽減に向けた対策に役立てるという。

アコヤガイを使って養殖される真珠
アコヤガイを使って養殖される真珠

 発表したのは、国立研究開発法人水産研究・教育機構と県水産研究センター。身が縮むなどの異常を生じた稚貝を遺伝子解析し、新種のウイルスを見つけた。鳥類や魚類、昆虫類に感染例があるビルナウイルス科に分類され、大きさは0・1マイクロ・メートル以下という。

 海水や貝のウイルス検出が可能となり、大量死の発生時に健康な貝を病原体のいない海域に移動させるなどの対策が取れる。

 県内では真珠養殖のため年に3000万個以上の稚貝が生産されるが、大量死で残存数は19年に約3割、20年に約5割、21年に約3割となった。同様の被害は三重県など他の養殖産地でも報告されている。

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2724870 0 社会 2022/02/02 13:37:00 2022/02/02 14:49:22 2022/02/02 14:49:22 https://www.yomiuri.co.jp/media/2022/02/20220201-OYT1I50200-T.jpg?type=thumbnail

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