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東京都は2日、新型コロナウイルスの感染が再び拡大する兆候が表れたとして、都独自の警戒宣言「東京アラート」を発動した。都内ではこの日、5月14日(30人)以来の水準となる34人の感染が判明。小池百合子知事は対策本部会議で「夜の繁華街など『3密』のリスクの高い場所には十分注意してほしい」と強調した。
アラートの発動は初。都は午後11時、警戒を呼びかけるため、東京湾上のレインボーブリッジや、都庁舎を赤色にライトアップした。
都は3段階で行う休業要請の緩和のうち、1日に「第2段階」に移行したばかり。アラートについては、〈1〉1日当たりの新規感染者数が直近7日間平均で20人以上〈2〉感染経路不明者の割合が50%以上〈3〉週単位の感染者の増加比が1を超える――の3指標を一つでも満たした場合、医療体制なども踏まえて発動を検討する仕組みだ。
2日時点で都が最も重視する〈1〉は16・3人で目安を下回っているが、〈2〉は50%、〈3〉が2・15倍で超えている。最近は特にホストクラブやガールズバーなどの従業員や客の感染が目立つという。
一方、事業者に休業を再要請する基準は、〈1〉が50人以上と設定されており、まだ開きがあるため、都は現時点で要請緩和の見直しまでは行わないという。