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清水建設は4日、「日本の資本主義の父」と呼ばれる渋沢栄一(1840~1931年)が暮らした「旧渋沢邸」を、東京都江東区の新たな研究開発拠点内に移築したと発表した。清水建設の2代目当主・清水喜助が手がけたゆかりの建物で、来年には一般公開する予定だ。
旧渋沢邸は木造2階建てで、延べ床面積約1200平方メートル。喜助の技術力を評価した渋沢が発注したもので、1878年に今回の移築先から北西約3キロ・メートルの場所に建てられた。1991年には青森県六戸町に移築されたが、唯一残っている喜助の建物として、清水建設が買い取っていた。
1878年の建設後に増築を重ね、和洋折衷の珍しい建物となっている。戦後は国有となり、蔵相公邸などにも使われた。