沢孝子さん死去、８２歳…浪曲の第一人者

　浪曲界の第一人者で、前日本浪曲協会会長の沢孝子（さわ・たかこ、本名・加瀬孝子＝かせ・たかこ）さんが２１日、脳出血で死去した。８２歳。告別式は近親者で済ませた。

　千葉県銚子市生まれ。１９５４年、１４歳で二代目広沢菊春に入門し、６１年に沢孝子と改名した。「 徂徠（そらい） 豆腐」「春日局」「一本刀土俵入」など幅広いレパートリーを誇った。関係者によると、今月１０日に東京・国立演芸場に出演したのが最後の舞台。１９日に自宅で倒れているのを親族が見つけた。