ラーメン界に次なるブームの予感!“つけ麺”の次は“太麺ラーメン”か

東京ウォーカー(全国版)

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今や日本の国民食とも言われるラーメン。その時代時代でブームも移り変わっているが、最近は“つけ麺”ブームが続いている。ただし、「これからはつけ麺ではなく“太麺ラーメン”がくる」と明言するラーメン界の達人たちも。そのワケを知りたくて、実際に極太ラーメンの専門店「太麺堂」を訪ねてみた。

ラーメン激戦区の東京・高田馬場に、期間限定で出店した「太麺堂」。有名製麺所「浅草開化楼」がつけ麺ブームを背景に“太麺”のさらなる可能性を感じ、“太麺”そのもののおいしさを知ってもらうために出店の計画を始めたそう。こちらの「太ラーメン」(800円)は、「太麺堂」の店名どおり、うどんのような太さの極太麺を使用している。同店のためだけの「浅草開化楼」オリジナル麺だ。食べてみると、モチモチと歯応えがある食感で、かなりの存在感!

このインパクトのある太麺に、一体どのようなスープを合わせているのか気になるところだが、同店ではベースが濃厚な豚骨に、魚介と特製の“香味油”をブレンドした「魚介豚骨スープ」を合わせ、存在感のあるもの同士でお互いの長所を引き出しているよう。その上に、生のタマネギをトッピングして、さっぱりとしたおいしさだ。このスープは、福岡の人気店「麺劇場 玄瑛」がプロデュースしている。

“太麺ラーメン”を食べ終えて感じたのは、“こんなに食べ応えもあり、スープによくからんでおいしいのに、なぜこれまでブームになっていなかったのか”という点。

調べると、2001年から2004年の間は“スープ全盛期”と呼ばれ、ラーメンの旨さの決め手は“スープの旨さ”という通説があった模様。スープを際立たせるために“細麺”を使う店が多かったのだ。それが2005年になるとつけ麺ブームが起こり、そのブームに合わせて太麺が使われるように。実際、太麺は細麺に比べて、つけ麺のスープにからみやすいそう。その流行を追うように、麺にこだわりを持つラーメン好きたちは“スープの味”から、次第に“太麺”へと注目の目先をシフトさせていったようだ。

ちなみに“神の舌を持つ男”と評され、TVなど各種メディアで活躍中の石神秀幸さんは「流行のつけ麺は、太麺の食感を楽しむ部分が大きいと思う。かみ応えを求められている現実があって。それでつけ麺から太麺が波及し、ラーメンも太麺人気に。濃いスープは細麺だと負けてしまうので当然の流れ」と話す。

また、“麺のカリスマ”と呼ばれる製麺会社営業兼プロレスラーの負死鳥カラスさんは、「太麺の発注が増えた事実はある。昔だったら北海道や九州には独自のラーメン文化があり、特に九州なんかは細麺が多くて。そんな場所に東京から麺を送っているという状況から、太麺も受け入れられていることを肌身に感じる。強い味のスープに対抗するには太麺にならざるを得ない」と語ってくれた。

このように、スープ人気がつけ麺ブームに移り変わり、つけ麺ブームから太麺ブームに…そんな図式が見えてくるのだ。この秋、続々と登場している太麺カップラーメンも、ブームの兆候を裏付けているのかもしれない。みなさんもそろそろ太麺が気になってきたのではないだろうか。ラーメン界の新しい波、早めにチェックしてみてほしい。【東京ウォーカー】

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