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ヴァレンティノ / VALENTINO

■概要 1960年にイタリア、ヴォゲラ出身のヴァレンティノ・ガラヴァーニが設立したヴァレンティノは、世界中の社交界の人々御用達のイタリアを代表するラグジュアリーブランドである。創業者であるヴァレンティノ・ガラヴァーニは1932年北イタリアのヴォゲラに生まれた。父親が地元の電力供給会社を取り仕切る立場におり、裕福な家庭の子として育つ。1949年に、ミラノのエコール・デ・ラ・シャンブル・シンディクールでファッションデザインを学ぶ。翌1950年に、フランスパリのオートクチュール組合学校であるサンディカに入学し、本格的に服作りを学んでいく。 ギ・ラロッシュのもとでアシスタントとして働き、10年近くの経験を積み、その後、1959年ローマのコンドッティ通りにオートクチュールのアトリエを開く。1960年に、ビジネスパートナーであるジャンカルロ・ジアメッティの他、彼の父や他の何人かと共同経営で自身のブランド、「ヴァレンティノ(VALENTINO)」を設立する。1962年には最初のコレクションを発表し、同時にイタリアのフィレンツェで年2回開催されるメンズプレタポルテの展示会、「ピッティ・イマジネ・ウオモ」で人気デザイナーとして注目を集める。同時にこの年にアメリカ市場へ進出し、大成功を収める。1968年のコレクションにて、白を基調としたホワイトコレクションを発表、ファッションデザイナーとしての地位を不動のものとする。 ヴァレンティノのドレスは「ヴァレンティノ・レッド」と呼ばれるなど定評があり、鮮烈な赤が非常に印象的である。美術館に展示されるほどにその芸術的な価値を世界から認められている。ヴァレンティノの特徴は、良質の素材から作り出される洗練されたエレガンスである。シンプルな中にも優雅さと華やかさ、そして醸し出される気品を存分に感じとることができる。バッグ、シューズ、アイウェア、スカーフ、スモールレザーグッズなどのアクセサリー、フレグランス、インテリア、などの小物に至るまで、ライセンスを含んで幅広く展開している。世界中のセレブのみならず、ファッションに関心の高い一般の人々からも高い支持を集めるブランドとなっている。 ■歴史 ヴァレンティノ・ガラヴァーニは1932年生まれ。1949年、17歳の時にミラノにあるサンマルタ専門学校でファッションスケッチを学び、その翌年にパリ・オートクチュール組合学校サンディカで本格的に服作りを学んだ。在学中に国際羊毛事務局主催のコンテストで優勝し、若手デザイナーとして頭角を表す。卒業後にジャン・ドゥセのメゾンで働き、その後、ジャン・デッセにあるクチュール店ギ・ラロッシュのもとで約10年間のアシスタント経験を積む。 1959年 ギ・ラロッシュより独立し、ローマにアトリエを開く。 1960年 ビジネスパートナーのジャンカルロ・ジアメッティとともに「ヴァレンティノ」を創業。 1962年 初のコレクションを発表する。 1968年 白を基調とした「白だけの服」、通称ホワイトコレクションが評判となり、国際的に一躍人気のデザイナーとなる。 コレクションでブランドの「V」マークを初めて使う。 1984年 サラエボオリンピック及びロサンゼルスオリンピックのユニフォームを手がける。 1985年 イタリア政府から「グランデ・ウッフィチャーレ」勲章を授与される。 1986年 イタリア最高勲章である騎士大十字勲章を授与される。 1996年 イタリア共和国誕生50周年に際し、当時のスカルファロ大統領より「カヴァリエーレ・ディ・ラヴォーロ(功労騎士)」の勲章を授与される。 1998年 マルゾットグループ(Marzotto家)にヴァレンティノの経営権を売却。経営権を引き継いだマルゾットグループは経営面を強化、ヴァレンティノグループはドイツのヒューゴ ボス(HUGO BOSS)などを傘下に置く、巨大ファッショングループに成長していく。 2000年 アメリカのCFDA(ファッションデザイナーズ協会)より、生涯功労賞が贈られる。 2001年 ディフュージョンライン「ヴァレンティノローマ」を発表。ヴァレンティノらしい優雅さと洗練さに加えて若々しさが溢れるラインとして展開する。2003年 若年層をメインターゲットにしたカジュアルライン「レッドヴァレンティノ」を展開開始。ティーンに絶大な人気をもつセレブ、テイラー・スウィフトらが愛用し、注目を集めている。 2007年 5月プライベート投資ファンドのPermira社がヴァレンティノ・ファッション・グループ(VFG)を買収。また若手注目デザイナーが手掛ける「プロエンザスクーラー」の株式を45%取得し、グループのブランドに迎えた。 9月ヴァレンティノ・ガラヴァーニが2008年1月にファッションデザイナーを勇退することを発表。2008年春夏パリと、2008年1月のパリ・オートクチュールコレクションが最後のコレクションとなった。 2012年 カタール王族が経営する投資会社がヴァレンティノの全権利を買収、更なる経営強化、事業拡大に着手した。 ■歴代デザイナー 2008年に、創業者であり、世界に名を轟かせた名デザイナー、ヴァレンティノ・ガラヴァーニがデザイナーから引退する。同年、アレッサンドラ・ファッキネッティが後任のクリエイティブディレクターに就任。ファッキネッティはプレタポルテ、クチュール、セカンドラインである「レッドヴァレンティノ」などレディース関連全てを担当するものの、翌年に辞任してしまう。2008年、ヴァレンティノのアクセサリーをデザインしていたマリア・グラツィア・キウリピエール・パオロ・ピッチョーリがクリエイティブディレクターに就任。2016年にマリア・ グラツィア・キウリが退任したものの、ピエールパオロ・ ピッチョーリが引き続き単独でクリエイティブディレクターとしてコレクションを手掛けることとなる。 ■日本国内での展開 ヴァレンティノが日本へ初上陸したのは1974年のことだった。当時はヴァレンティノ・ブティック・ジャパンという社名だったが、2008年に100%出資のヴァレンティノ ジャパン社になる。現在のヴァレンティノ ジャパンが運営する店舗数は24店舗、レッド ヴァレンティノは8店舗、そしてアウトレットが2店舗ある。2016年7月にリニューアルオープンした旗艦店の表参道店は、都内初の路面店でもある。「ヴァレンティノ 表参道」は、ヴァレンティノの世界的なセールスネットワークの拡大における 重要なステップと位置づけ、英国人建築家デイヴィッド・チッパーフィールドと共にクリエイティブディレクターのマリア・グラツィア・キウリとピエールパオロ・ピッチョーリの2人が手掛けている。表参道店のオープニングには、著名なアーティストであるマリポルが来日し、自身のアーティスト活動のインスピレーション源を集めた作品集を紹介するという豪華な催しが開かれることから、ヴァレンティノの日本市場への力の注ぎ具合が伺えるものである。 経営的視点から日本のマーケットを重要な位置付けとしている一方で、マリア・グラツィア・キウリとピエールパオロ・ピッチョーリ、2人のクリエイティブディレクターは日本への造詣が非常に深く、日本の「わびさび」の概念を作品に取り込んでいる。ヴァレンティノのアイコン的モチーフであるロックスタッズは実は、日本の伝統技術である「金継ぎ」へのオマージュであると本人が語っている。「永遠に続くものなど、この世には存在しない。また、不完全であることこそ、完全である」という、わびさび的な哲学にもとづき、バレンティノの製品は産み出されているのである。 ★ヴァレンティノ 注目コレクション: ★ヴァレンティノ 注目記事: ・ヴァレンティノが伊勢丹新宿店でシューズとバッグのポップ...ヴァレンティノ、"新たな始まり"は優雅でポエティックに。オープンしたばかりのヴァレンティノ表参道でマリポルの... ★ヴァレンティノ 注目動画: ・A Conversation with NY Legend—Artist Maripol ヴァレンティノ AW16コレクションヴァレンティノ SS16コレクション ★ヴァレンティノ コレクション一覧TOPページ: ★ヴァレンティノ 関連キーワード: ヴァレンティノ・ガラヴァーニ / ギ・ラロッシュ / レッド・バレンティノ / マリア・グラツィア&ピエール・パオロ / アレッサンドラ・ファッキネッティ ヴァレンティノ 香水 ★ヴァレンティノに関連するサイト: ・VOGUE (US) VOGUE(UK)VOGUE GIRLGQ JAPAN ★ヴァレンティノに関連するSNS: ・FacebookInstagramTwitter ★ヴァレンティノ公式サイト http://www.valentino.com/ ★ヴァレンティノPHOTOS: