【bijoux・八角瑛子社長インタビュー(1)】「bijoux AUDITION 2024」を主催する株式会社「bijoux」の八角瑛子社長(28)を直撃。前・後編の2回にわたって国民的女性スターの発掘を目指すオーディションの舞台裏に迫る。アイドルから社長業へ転身するまでに八角社長が歩んだ足跡とは――。

 ――女性タレントオーディション「bijoux AUDITION 2024」を主催している

 八角社長 現在、応募を受け付けているところです。1次審査の後、2月に愛知、東京、仙台、大阪、福岡で2次審査を行い、3月2日に大阪、3月3日に東京で3次審査。それらを経て3月20日に東京で最終審査が行われます。

 ――八角社長は元アイドルだった

 八角 中学生のときに「名古屋美少女図鑑」というフリーペーパーでモデルのお仕事やイベントに出演させていただいたりしてこの世界に興味を持ちました。高校生のときに名古屋・大須のアイドルグループ「OS☆U」のメンバーになり、22歳で卒業しました。

 ――アイドル卒業後は

 八角 KeyHolderグループの芸能事務所「AMEntertainment」に移籍が決まり、そこからは東京で活動しました。舞台やテレビドラマなどにも出演しました。「世にも奇妙な物語」(フジテレビ)に出演させていただけたときはうれしかったですね。タレント活動は2021年で終了して、また戻ってしまうんですけど東京の美少女図鑑の運営会社で裏方として働き始めました。

 ――美少女図鑑ではどんな仕事を

 八角 美少女図鑑は名古屋、大阪などでフランチャイズ的な形でライセンス展開していたので、その本部でライセンシーの対応をしたり、ファッションイベントやオーディションの企画や制作を行っていました。

 ――タレントを辞めて裏方をやろうと思ったのはなぜですか?

 八角 アイドルをしている時も東京でタレント活動をしているときも裏方の仕事に興味がありました。やっぱりいつか辞める時は来るだろうっていうのはなんとなく思っていて、そうなった時には支える立場に回りたいなってずっと考えていたんです。そのきっかけは、私が14歳の時に名古屋美少女図鑑でお仕事を始めた時にとても信頼できる女性のスタッフの方がいたからなんです。私もうちの親も「あんなにきれいなお姉さんと一緒にやれるんだったら安心だよね」って思っていたので自分もそんな存在になれたらいいなと思っていました。

 ――現在はKeyHolderグループで働いている

 八角 昨年、「AMEntertainment」時代のマネージャーから声を掛けていただいて、同じKeyHolderグループのゼスト(SKE48、Novelbrightなどが所属する芸能事務所)の社員になりました。ゼストでは現在、マネージャーとしてAKB48の小栗有以、元SKE48の古畑奈和を担当しています。小栗は一見、ふわっとしててかわいくて天然な子というイメージが強いと思いますが、何か新しいことにチャレンジするときは絶対成功させたいという強い気持ちを持っている子です。想像以上にストイックに物事に取り組むタイプ。古畑は歌も歌えるし、役者としても自分で解釈ができてどんな役でもこなせる。あの才能をもっと多くの人に知ってもらいたいです。

 ――ゼストでマネージャーをしつつ、株式会社「bijoux」の社長に就任。これはどういった経緯で

 八角 KeyHolderグループでオーディションをしようという話が持ち上がったときに私が前職でオーディションの運営をしてたというところからどんどん話が進んでいき、昨年10月に設立された株式会社「bijoux」の代表に就任しました。「bijoux」は私を含めて6人の取締役のうち3人が女性です。今回のオーディションのグランプリ受賞者は株式会社「bijoux」に所属する最初のタレントになるので、代表としてしっかりと面倒を見ていきたいと思っています。

 ――グランプリ受賞者には破格の賞金1000万円と3年間の活動支援金が与えられる

 八角 女優やモデル、アーティストを目指そうとしているまだ卵の状態のときには金銭的な余裕がない場合も多いと思います。私自身、バイトに時間を取られてオーディションに参加できなかったこともありました。今回のオーディションで発掘する才能のある子たちにはそういった金銭面の心配をせずに活動してもらいたいと思っています。