ノアマットを中心に活動するNOSAWA論外(45)が、来年2月21日の東京ドーム大会で現役を引退すると電撃発表した。

 16日のノア福岡国際センター大会で論外率いる「ぺロス・デル・マール・デ・ハポン(ペロス)」のEita、スペル・クレイジーと組み、小川良成、矢野安崇、藤村加偉組と激突。

 GHCジュニアタッグを巻いたことがあるEitaと華麗な連係技を繰り出し、最後はEitaが矢野にImperial Uno(トラースキック)を決め3カウントを奪った。

 抱き合って健闘をたたえ合ったペロス軍は退場するかと思いきや、おもむろにマイクを手にした論外は「俺がマイクを持つと適当なことしか言わない。でもよ、今日はリアルに話してやるぜ」と真剣な表情になり「来年2月21日東京ドーム、プロレスラーNOSAWA論外、引退します」と突然の引退を宣言した。

〝プロレスリングマスター〟武藤敬司の引退興行で、自らも現役生活に幕を下ろすという。バックステージでは「24時間プロレスラーNOSAWA論外を演じてるのがさ、本音の本音を言うと、すごいきつくなっちまって」と現役生活28年間で首、腰、ヒザ、肩、手首に負ったダメージからドクターストップがかかったことを明かした。

 さらに「本当は続けたい。気持ちとしては。でもね、やっぱプロレスって1人じゃできないから。いろんな人にね、迷惑をかけたり、守らなきゃいけないものもあったりする」としつつ、「でも、プロレスラーとしては最高なんじゃないの。インディから始めた人間が、巡り巡って東京ドームで引退なんて。それこそ夢がない?」と目に涙を浮かべた。

 だが、最後はいつも論外に戻り「まだ出る間は小川先輩をとことんボコボコにしてやりますよ」と吐き捨てると、「リアルに引退…。悔しいね」と口にし控室へ消えた。