海賊をコンセプトとする5人組女性アイドルグループ「黄金時代」の所属事務所「ジョリー・ロジャー」が9月28日に倒産したことを受け、同グループのメンバーが1日、都内で緊急会見を開いた。

 同社は映画、ビデオの制作会社で、映画「佐賀のがばいばあちゃん」の制作・配給で知られた。マネジメント事業も展開していた。

 同グループは今年6月26日に都内の会場でデビューしたばかり。その3か月後に突如、業績悪化などで事務所が潰れる憂き目に遭った。

 事務所が危うい予兆はメンバーも感じていたそうで、日向いちかは「給料をもらったことがありません」と古巣の困窮を暴露する。ただ、葵あおい(18)は給料をもらったことがあると主張。メンバーによって給料の遅配があったようだ。

 現在、事務所に所属しておらず、フリー。同社の元スタッフ2人からサポートを受けている。まだCDデビューは果たせていない。

 リーダーの安田帆花(ほのか=15)は「無所属は大変。絶賛、事務所募集中です!」と涙ぐましく訴える。メンバーは口々にエイベックスやスターダストプロ、ワタナベエンターテインメント、吉本興業、アップフロントプロなど大手芸能事務所名を挙げ、マネジメント契約を熱望した。

 一方で、新事務所への要望として日向は「3食(食費支給)、昼寝つきがいいです」、葵は「お給料アップ!(月給)50万円とか」と強気におねだり。デビュー3か月後に事務所がなくなったわりに悲壮感を見せず、むしろどこか牧歌的なゆる~い雰囲気を漂わせる。事務所の倒産すらネタにしてしまうユニークなグループなのかもしれない。

 安田は今後の夢として「東京ドームでライブができるようにしたいです!」と声を張り上げた。大海原で漂流する海賊アイドルは、新たな“船”を見つけられるか――。

 なお、七瀬つばさ(21)は急病のため会見を欠席した。