中国の四川省成都市で開催されたサッカー「熊猫杯(パンダカップ)2019」で、優勝したU-18韓国代表の選手の1人が、優勝トロフィーを踏みつけて記念撮影したことが騒動になっている。

 パンダカップは2014年にスタート。中国以外の参加国が入れ替わることもあるが、4か国のU-18代表の総当たり戦。今回は中国、韓国、タイ、ニュージーランドが参加し、29日の最終節で韓国が中国に3―0で勝利し、優勝した。

 中国メディアによると、トロフィーを踏みつけただけでなく、トロフィーにオシッコをかけるようなジェスチャーもあったという。

 大会組織委員会と成都市サッカー協会は「韓国チームがトロフィーを侮辱する理由は不明であり、スポーツマンシップに反するチームを歓迎しない」という趣旨の声明文を発表。

 韓国選手と監督は30日に宿泊先のホテルで、謝罪会見を行い「中国全体におわび申し上げます」と頭を下げたが、同協会は韓国の優勝を剥奪した。

 中国のネットはこの話題で炎上し続け「韓国にはスポーツマンシップがない」「相手をリスペクトしないと、他人からリスペクトされない」などと意見が噴出している。

 なぜ、こんな失礼な態度を取ったのか。

 韓国事情通は「日本が連続優勝した後の2017年に韓国は参加を希望したが、成都市サッカー協会から『民意に鑑み、韓国からの参加要望を謝絶した』と発表。当時、韓国のTHAAD(高高度防衛ミサイル)配備をめぐって、中国との関係が最悪だったんです。韓国メディアは『日本を参加させておいて、韓国を拒絶するのは、中国にはスポーツマンシップがない』とバッシングしていました。その恨みがあったんでしょう」と語る。

 それにしても愚行極まりない。前出の事情通は「韓国の精神文化は、上下文化であり、他人をいかに見下すかの文化です。そして、上位の者は下位の者に何をしてもいいと思っているところがあります」と指摘。同協会は今後、韓国の参加を禁止する方針だ。