落語界全体を仲良く 「三遊塚」で追善供養

2020年7月17日 07時45分

三遊塚を参拝した(左から)好楽、鳳楽、円橘、円楽=東京都墨田区で

 落語中興の祖、三遊亭円朝(一八三九〜一九〇〇年)が一八八九年、初代三遊亭円生(一七六八〜一八三八年)の追善のため東京都墨田区の木母寺(もくぼじ)に建立した「三遊塚」を、「五代目円楽一門会」(三遊亭円橘会長)の噺家(はなしか)たちが参拝、先人の供養と一門の隆盛を祈願した。
 追善供養の実行委員会をつくった五代目円楽一門会の三遊亭好楽実行委員長、六代目円楽らに加え、初めての催しに「三遊一門」や「三遊派」ゆかりの噺家ら所属会派を超えて約六十人が集まった。
 好楽は「落語界全体が仲良く進むきっかけになってほしい」と願いを込めた。円楽は「師匠(故五代目円楽)を送り出し、『三遊』の歴史を調べる中で塚の存在を知った。三年ほど前から追福したいという気持ちが芽生えた」と明かし、「来年から準備を整え、落語界全体のお祭りという形に持っていきたい」と来夏以降の大型イベント構想を語った。 (ライター・神野栄子)

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