地震の瞬間に福島で地鳴り…「早く逃げて」と叫び、家をはだしで飛び出した 避難女性が恐怖語る

2022年3月17日 12時44分
強い揺れで崩れた住宅の屋根瓦=17日午前11時ごろ、福島県相馬市松川浦

強い揺れで崩れた住宅の屋根瓦=17日午前11時ごろ、福島県相馬市松川浦

 福島県沖を震源とする16日深夜の地震で震度6弱を観測した福島市のJR福島駅では17日、係員が駅頭で「在来線も新幹線も現在運休中です。大変危険なため駅構内に立ち入れません」と繰り返しアナウンスしていた。県内の川俣町から仙台市に新幹線で通勤する男性(53)は「在来線が運行していればと思い、車で午前6時前に来たのですが」と困惑していた。
 福島市内には午前2時から17カ所の避難所が開設された。渡利学習センターに家族と避難した女性(45)は「アパート1階の部屋にいるとゴゴゴーと地鳴りがして激しい揺れが襲ってきた。電子ピアノが倒れ、みそ汁の鍋が落ち、水槽の水と花瓶が空を飛んだ。早く逃げてと家族に叫んだ」と振り返る。女性は泣きじゃくる小2の長女(8つ)を連れて屋外に避難した。1度目は靴を履いて逃げたが、2度目ははだし。無我夢中で逃げるうちに足の指を骨折したという。
 女性は「地震は恐怖になっている。東日本大震災、昨年…。今回は2度激しい揺れが立て続けに来て。本当に怖かった」と涙目で話した。(片山夏子)

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