巨人ドラ1翁田 登録名は「大勢」、名字除いた名前での登録は球団日本人初

[ 2021年12月4日 05:30 ]

関西国際大・翁田
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 巨人のドラフト1位・翁田大勢(おうた・たいせい)投手(22=関西国際大)の登録名が「大勢」に決まった。原監督が「とてもいい名前。本人だけで決めることじゃないから、ご両親も含めて相談しなさい」と提案していた。チーム内に太田(おおた)がおり混同を避けるのも理由で、名字を除いた名前での登録は球団の日本人では初めてとなる。

 母・いずみさん(54)によると、翁田は出産予定日から2週間ほど遅れて誕生。大勢の人に「まだか、まだか」と見守られながら生まれたことから名付けられた。10月のドラフト会議後に中学時代の美術の先生と2、3週間考えたというサインも、名字でなく大勢にした。

 伝統球団にとっても新たな試みとなる。かつては、ロッテからトレード移籍したサブローは本名の大村三郎で登録。阪神から移籍したカツノリも、野村克則とし、原則としてファーストネームやニックネームなどでの登録は認めなかった。

 原監督から「ジャイアンツ始まって以来。あっていいと思う。名字もとても大事だけど、大勢もいい」と評された最速157キロ右腕。背番号は「15」に決まっており、来季のローテーション候補として期待される。学生時代は全国的には無名だったが、大勢のファンにその名をとどろかせる。(神田 佑)

 ◇翁田 大勢(おうた・たいせい)1999年(平11)6月29日生まれ、兵庫県出身の22歳。小1から野球を始め、中学では氷上ボーイズでプレー。西脇工では2年秋から投手に専念し、関西国際大では2年春に公式戦デビュー。今秋の阪神大学野球リーグでは、9月19日の大産大戦で自己最速157キロをマークするなど7試合に登板し、2勝1敗、防御率1・60。1メートル81、88キロ。右投げ右打ち。

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2021年12月4日のニュース