3月の大相撲春場所限りで現役引退したモンゴル出身で元幕内鏡桜の鏡桜秀興さん(35)の断髪式が10日、東京・両国国技館で開かれ、母国の関係者ら約270人がはさみを入れた。師匠だった鏡山親方(元関脇多賀竜)から大銀杏に最後のはさみを入れられると口を結び涙をこらえた。「ぐっときたが、次の人生が狂いそうなので耐えた」と話した。
2003年名古屋場所初土俵。14年初場所で新入幕を果たした。右四つ、寄りを武器に幕内に7場所在位し「いい相撲人生だった」と語った。今年3月に日本国籍を取得した鏡桜さんは、会社を経営している。