ロッテ・荻野貴司内野手(36)が15日、ZOZOマリンスタジアムで契約交渉に臨み、2000万円増の年俸1億円で更改。37歳シーズンでの大台初到達は、2006年の藤田宗一投手(34歳)を超える球団最年長記録となった。
■プロ12年目で初のフル出場 「大台にちょっと乗ったくらい。けがなく1年間戦えたというのが、本当に自信になった」
自身の打撃スタイルと同じくコツコツと努力し続け、控えめに1億円プレーヤーへの仲間入りを明かした。年俸は変動制で、来季は2年契約の2年目を迎える。
今季はプロ12年目で初のフル出場。全試合で1番を務め、打率・296、10本塁打、45打点をマークし、最多安打(169)、盗塁王(24)と自身初のタイトルも獲得した。
入団以来、けがと故障に苦しみ続けた。シーズン中から両膝の治療と強化を並行。「ここ2、3年は練習を少し抑えて疲労を取ることに専念していた。その積み重ね」と休養を重視したスタンスが好結果につながったことを明かした。
ゴールデングラブ賞にも輝いたが「満足してはいけない。もっと成長できる」と、リーグ優勝を逃した今季の悔しさは忘れない。大台到達の感慨もそこそこに、リードオフマンはすぐ来季の雪辱を見据えた。(山口泰弘)