宝塚歌劇団花組の新人公演「元禄バロックロック」が30日、兵庫・宝塚大劇場で行われた。
忠臣蔵をファンタジーとして描く物語で、花組としては約2年ぶりの新人公演。入団5年目で初主演を務めた希波(きなみ)らいとは時を戻せる時計を発明した元赤穂藩藩士の時計職人、クロノスケを熱演。「トップさんに当たる照明の強さに驚きました。本当に最初は何も見えなくて。新人公演でもプレッシャーを体感したのに、それを毎日されている(トップスターの)柚香さんを心から尊敬しました」と、公演後に振り返った。
入団4年目の美羽愛(みはね・あい)も新人公演初ヒロイン。昨年3月の「はいからさんが通る」で新人公演ヒロインに内定していたが、新型コロナウイルスのため中止となっていた。「新人公演を迎えられるのが、夢ではないのか-というくらい。この日が来ていいんだと、夢から覚めたような感慨深い気持ちです」と思いをかみ締めた。