JリーグのSC相模原で代表を務める元日本代表MF望月重良氏(45)が、24日放送の16日放送のTBS系「消えた天才」(日曜後7・0)に出演。J2横浜FCの元日本代表FW三浦知良(51)との絆を明かした。
三浦は望月氏を「あんまり選手のことを天才とか言いたくないんですけど、天才型の選手じゃないですかね。ボールを扱う技術、トラップにしてもドリブルにしても他の選手とはちょっと違った感覚があったと思います。サッカーの技術面だけじゃなくて、彼の筋肉の質は最上級だったと思いますね。僕とは比べ物にならない」と絶賛した。
望月氏は名門・清水商高で活躍。1996年に名古屋に入団し、デビュー戦でゴールを決めるなど活躍を続けたが、日本代表のレギュラー定着とはならず、2000年に三浦とチームメイトになったことがきっかけでサッカーに対する考え方が変わった。
「カズさんと出会って俺が思っていたプロの定義を崩されて、やるべき物事にたいして100パーセント全力でやるという物の考え方が変わりましたよね」
この出会いがきっかけで日本代表に定着した望月氏は、2000年のアジア杯決勝では決勝ゴールを決めチームの優勝に貢献。三浦のおかげで殻を破ることができたが、2004年に国が指定する難病「特発性大腿骨頭壊死症」と診断され、表舞台から姿を消した。
「もう絶望でしたね。それを周りの人に言ったら『やめろ』という人が大半だったと思いますね。普段と違った痛みというか違和感ていうか。(普通のケガなら)ある程度の期間があれば完治するんですけど、僕の痛みは何をやっても回復しなかった」
歩けなくなると言われてもサッカー選手でいたいという思いから壮絶なリハビリに望んだ望月氏。あまりの苦しさから心が折れそうになったが、そんなときも三浦からかけられた言葉に救われた。