プロ野球で戦力外となった選手らを対象とした12球団合同トライアウトが13日、タマホームスタジアム筑後で48人が参加して行われた。前ヤクルトの比屋根渉外野手(31)は4打席に立ち、4打数無安打3三振だった。
「今持っているものは出せました。これが実力だと思う。野球をやりたいとは思っています」
打撃ではいい結果を示せなかった。だが、一塁走者に入ると、2盗塁を決めるなど足でアピール。2015年のヤクルトのリーグ優勝を支えた自慢の武器を、12球団の編成担当の前で披露した。
「NPBがメインですけど、社会人でも野球ができるならやりたいですね。独立(リーグ)は家族もあるので(選択肢としては)ないです。11月いっぱいは動いて、それまでになかったら考えないと。自分一人のことではないので」
目指すは日本野球機構(NPB)での現役続行。そして、家族を養うために社会人野球も視野に入る。この日は結果が出なかったが、シャープな打撃も魅力で、俊足は健在。諦めずに、オファーを待つ。