「ビックリしましたね。周りはかわいい子ばかりで、みんなガリガリ。私が一番太っていました。水着審査があったのに、お弁当を食べていたのは私一人でした」
04年に女優デビューし、映画は21本、ドラマは90本以上に出演。現在は「越路-」と並行し、フジテレビ系「海月姫」(月曜後9・0)でオタク女子のジジ様役を演じるなど存在感のある演技で引っ張りだこだが、スポットライトを浴びるまでは時間がかかった。
「デビュー当時は主演に憧れていましたが、ヒロイン役のオーディションに行っても、ヒロインの友達役というのがずっと続きました」
転機になったのは大ヒット映画「20世紀少年」シリーズ(08〜09年)。同作もヒロインのカンナ役(平愛梨)を目指してオーディションを受けたが、決まったのはその友達の小泉響子役。「『もう私は一生友達役なんだ。ダメだ〜』と感じました」と振り返る。マネジャーに「やりたくない」と伝えたが、「『部長がうしろで小躍りして喜んでいるからダメ』と言われまして」と参加。しかし、原作のキャラクターとうり二つだったことで一躍注目を浴びた。
「友達役や脇役だとしても『評価されることがあるんだ、見てくれているんだ』と初めて認識して、そこから楽しくなってきました」