阪神が20日のドラフト会議の指名候補として京都国際高・清水陸哉(りくや)外野手(17)をリストアップしていることが16日、わかった。
甲子園出場経験はない隠し玉だが、伸びしろにあふれている。今夏まで投手に専念。大会前に打撃練習をこなす程度だったが、3年春の京都大会では2打席連続など高校通算37本塁打。名門・八幡商高(滋賀)を訪ねた練習試合では同校の外野フェンス奥、業務用スーパーの屋上看板直撃弾を放ち「あんなところまで飛ばす選手は見たことがない」と伝統校の関係者を凍りつかせた。
最速145キロ、遠投110メートルの強肩、50メートル6秒ジャストの俊足で「プロでは野手で勝負したい」と意気込む。身長1メートル86、体重76キロとまだ細身だが、ガッツは底知れない。大阪市立淀中時代から「24時間練習ができる環境だから」と同校を志望し、連日午前2時すぎまで練習に明け暮れた。
金本監督が求めるハードな練習に耐えうる力も十分。阪神で高卒の右の外野手となれば2005年の高橋勇丞(済美高)が最後。複数球団から調査書が届いている中、虎待望の大砲となりえるか。