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最後の石炭列車、廃止へ 近代化支えた歴史に幕

2020.3.10のニュース

鉄道

最後の石炭列車、廃止へ 近代化支えた歴史に幕

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 川崎市と埼玉県熊谷市を結ぶ国内唯一の「石炭輸送列車」が、3月14日のJRのダイヤ改正に合わせて廃止となる。石炭列車は明治時代から全国を走り日本の近代化を支えてきたが、石炭産業の衰退後は廃線が相次ぎ、今回の運転終了で完全に姿を消すことになった。

 廃止されるのは、川崎港に陸揚げされた輸入炭を貨車20両に載せ、JR扇町駅(川崎市)から秩父鉄道の貨物駅、三ケ尻駅(熊谷市)まで運ぶ路線。1980年に開設され、最近は週3回ほど走っている。

 荷主の太平洋セメント(東京都港区)は、三ケ尻駅に隣接する工場でセメント生成時の燃料として石炭を使っているが、「コストなど総合的な事業判断」(広報担当者)として、鉄道をやめトラック輸送に切り替えると決めた。

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