ヤマダデンキが領収書を差し替え 顧客に大阪・枚方市補助金の申請計89万円を不正誘導

家電量販店のヤマダデンキが、大阪府枚方市の「省エネ家電買い換え補助金」対象外の市外店舗で発行したレシートを補助対象の市内店舗で手書き領収書に差し替えて購入者に渡し、補助金を申請するよう誘導していたことが26日分かった。市は同日、不正に申請された31件計89万円を不交付にすると発表。このうち15件計44万円はすでに交付されており、同社が市に代理弁済する。交付されなかった16件計45万円は同社が顧客に補塡(ほてん)するという。

同社は「領収書を差し替えれば補助金を申請できると安易に考え、顧客を誘導してしまった」と不正を認めており、関係者を処分する方針。

同補助金は、市内の実店舗でエアコンや冷蔵庫などの省エネ家電を購入した市民に最大3万円を交付する事業。昨年11月~今年2月に申請を受けた約2500件分を交付した。2月に市職員が手書き領収書の発行店と保証書の店舗が異なることに気づき、同社に調査を求めて不正が判明した。

同社によると「テックランドニトリモールNew枚方店」(同市北山)の店長が北関西営業部長に報告の上、市外の3店舗に「枚方店で手書き領収書に差し替える」と呼びかけた。このうち2店が、枚方市からの客に枚方店で領収書を差し替えるよう誘導していた。

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