財務相不信任案を否決 衆院 防衛財源法案巡り攻防

鈴木俊一財務相
鈴木俊一財務相

衆院は18日の本会議で、立憲民主党が提出した鈴木俊一財務相に対する不信任決議案を与党と日本維新の会、国民民主党などの反対多数で否決した。防衛費増額の財源を確保するための特別措置法案の審議を巡り、立民は「身の丈を超える防衛費の増額は容認できない」などとして16日に不信任決議案を提出していた。

与党は19日の衆院財務金融委員会で法案を採決し、23日の本会議で衆院を通過させる日程を描く。

一方、立民、維新、共産、国民の4党は法案への反対で一致している。来月21日の会期末を見据えた与野党の攻防は激しさを増しそうだ。

政府は、防衛費増額の財源を税外収入や決算剰余金で捻出し、残りを法人、所得、たばこの3税の増税などで賄うことを計画している。法案には、国有財産の売却などによる税外収入を集めた「防衛力強化資金」の創設を盛り込んだ。

麻生氏 財務相の不信任決議案「国民に飽きられる」

会員限定記事会員サービス詳細