2028年までISS参加延長 ロシア宇宙企業が決定

2018年10月、ロシアのソユーズ宇宙船から撮影した国際宇宙ステーション(ロイター)
2018年10月、ロシアのソユーズ宇宙船から撮影した国際宇宙ステーション(ロイター)

ロシア国営宇宙開発企業ロスコスモスのボリソフ社長は12日、日米欧ロが協力する国際宇宙ステーション(ISS)への参加を2028年まで延長することを決めたとプーチン大統領に報告した。タス通信などが伝えた。

ロシアは老朽化したISSでの活動から離脱し独自の宇宙ステーション建設を目指している。ただ建設開始は28年以降になるとみられており、それまでISS共同運用に残ることが得策と判断したもようだ。 ボリソフ氏は、独自ステーションの設計草案が今年夏に完成するとの見通しを示した。プーチン大統領は「宇宙開発はSFの世界ではなく、国防と経済発展に必要だ」と指摘。独自ステーションは月探査の足掛かりになると述べた。 ロスコスモスは独自ステーション建設費を6千億ルーブル(約9730億円)以上と試算している。(共同)

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