防衛省は25日、陸海空の3自衛隊による統合演習を鹿児島県の種子島で行い、占領された離島の奪還を想定した水陸両用作戦を公開した。
演習では、日本版「海兵隊」とされる陸上自衛隊水陸機動団(水機団)の隊員約100人が水陸両用車「AAV7」9両に分かれて乗り込み、10キロ沖の輸送艦から砂浜へ次々と上陸。部隊が海岸に味方領域を確保すると、続いてエアクッション型揚陸艇「LCAC」2隻が乗り上げ、大型車両を下ろしていった。
上陸前には海上自衛隊の掃海隊が機雷警戒を行うなど陸自と海自の連携も確認。上陸前日までに陸海空3自衛隊の艦艇や航空機による打撃演習も行った。
南西諸島では尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺で中国が軍事的圧力を強めつつあり、防衛省は有事を想定した防衛力強化を急いでいる。