NTTドコモ、上場廃止 22年の歴史に幕

 NTTドコモは25日、東京証券取引所1部での上場が廃止となった。29日付でNTTの完全子会社となる。平成10年10月の「20世紀最後の大型上場」から22年で、株式市場から姿を消した。

 株式分割考慮後の初値は1840円。インターネット接続サービス「iモード」が大ヒットし、11年4月末には東証の時価総額ランキングで、トヨタ自動車を抜き、トップに躍り出た。12年2月には9140円の上場来高値をつけた。

 今月2日には、日経平均株価の構成銘柄から外れ、代わりにシャープが復帰した。最終取引日の24日終値は前日比横ばいの3880円だった。

 12年には小渕恵三首相の首相秘書官(当時)の「NTTドコモ株取得疑惑」が週刊誌で報じられ、野党が政権を厳しく追及をするなど、政治にも翻弄された銘柄だった。

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