香港・周庭氏の守護霊?「自衛隊、香港に送って」 幸福実現党の投稿を本人が否定、削除要請

 香港の反政府デモに関連し、幸福実現党が党ホームページに、過去の大規模デモ「雨傘運動」をリードした学生団体の元幹部、周庭(アグネス・チョウ)氏の守護霊が「(香港に)自衛隊を送ってほしい」と語ったとする記事を投稿し、周氏が「このような主張はしていない」と削除を要請したことが7日、分かった。記事をめぐっては、中国メディアが誤解して周氏本人の発言として報じており、騒動となっている。

 同党は4日、HPに「自衛隊を派遣して香港の自由を守れ」と題した記事を投稿。周氏の守護霊が「米英日が軍隊を送ってきたら戦い続けることは可能」と語ったとしたほか、「香港独立まで持っていきたい」との内容もあった。

 これに中国メディアが反応。「周氏が『日米英の出兵がデモを助ける』と発言」などと、周氏本人が語った内容のように一部で報じられた。事態を受け、周氏は5日、ツイッターに「このようなことは言っていません。誤解を招くような文章を削除し、訂正を求めます」と投稿した。

 同党はHPで、「誤解に基づくとはいえ、ご心配をおかけしたことをおわび申し上げる」と謝罪し、当初掲載していた周氏の写真を削除。一方で、記事内の発言は「守護霊のものであり、地上のご本人の発言ではない」とし、改めて削除しない考えを表明した。

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