新元号

菅長官記者会見全文「令和は梅の花の歌序文から引用」

新元号発表のニュースを映し出したスマートフォンの画面=1日午前、大阪市中央区(寺口純平撮影)
新元号発表のニュースを映し出したスマートフォンの画面=1日午前、大阪市中央区(寺口純平撮影)

 菅義偉官房長官は1日午前、首相官邸で記者会見を開き、新元号の「令和(れいわ)」を発表した。記者会見の全文は以下の通り。

 「先ほど閣議で元号を改める政令、および元号の呼び方に関する内閣告示が閣議決定されました。新しい元号は『令和』であります。

 この新元号については本日、元号に関する懇談会と、衆院および参院の議長、副議長のご意見をうかがい、全閣僚において協議の上、閣議において決定したものであります。

 新元号の典拠について申し上げます。令和は万葉集の梅の花の歌三十二首の序文にある『初春の令月(れいげつ)にして 気淑(きよ)く風和(やわら)ぎ 梅は鏡前(きょうぜん)の粉(こ)を披(ひら)き 蘭は珮後(はいご)の香を薫(かお)らす』から引用したものであります。この新元号に込められた意義や国民の皆さんへのメッセージについてはこの後、安倍(晋三)総理の会見があります」

 --新しい元号の選定にあたり、どういう点を重視したのか。考案者はどなたなのか。出典は万葉集とのことだが、これまで日本の古典に由来する元号はなく、国文学や東洋史学などの専門家に考案を委嘱された中でどのような理由で選ばれたのか。具体的に説明してほしい。

 「新元号が制定された理由については、この後、総理が新元号に込められた意義や国民へのメッセージについて直接お伝えすることになっております。

 また、新元号の考案者については、考案者ご自身が氏名の秘匿を希望されていることに加え、考案者を明らかにすれば、新元号と特定の個人との結びつきが強調されることになりかねないため、お答えは差し控えたいと思います。

 いずれにしても、今般決定された新元号が広く国民に受け入れられ、日本人の生活の中に深く根ざしていくよう努めてまいりたいと思います」

 --官房長官は有識者懇談会、正副議長からの意見聴取、全閣僚会議に出席し、一連の過程で意見を聞いたわけだが、その中で元号の原案はいくつ示されたのか。元号の候補名とあわせて紹介いただきたい。また、それぞれの場で有識者や正副議長、各大臣からどのような意見が出て「令和」との決定に至ったのか。

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