国民民主党代表選

最有力候補・玉木雄一郎氏への「反旗」相次ぐ 「対決より解決」に津村啓介氏らは野党共闘路線主張、対決軸に

 津村氏を支えるのは階猛政調会長代行、後藤祐一政調会長代理ら旧民進党内のグループ「自誓会」出身のメンバーだ。津村氏らは、玉木氏の「対決より解決」路線が野党内で孤立を招き、来年夏の参院選での協力に影を落とすことを懸念している。実際、先の通常国会では、徹底抗戦路線の立憲民主党と国民民主党の路線対立が目立った。

 一方、津村氏らよりも強硬に「野党共闘推進」「対政権強硬路線」を唱える今井雅人国対委員長代理ら非主流派も独自候補の擁立を模索している。代表選出馬には国会議員と地方議員各10人の推薦人が必要で、非主流派の一人は「われわれが協力しなければ津村氏は推薦人を確保できない」と読む。今後、津村氏側と非主流派の間で候補一本化協議が動き出す可能性もある。(広池慶一)

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