関西の議論

日本の「ラーメン」韓国人には不評?…「ラミョン」似て非なるもの

 韓国では、まちの食堂でも「ラミョン」は提供されるが、出てくるのは即席麺。チーズや卵、おでん、「トック」と呼ばれるうるち米のもち、ギョーザなどの具は楽しめるが、日本のような本格的な料理としてのラーメンの伝統はない。

 近年は韓国でも、日本風のラーメンを出す店が現れているが、一部にとどまっている。

 「日本のラーメンは違う」という感想は、こうしたラーメン文化の差異から生じているとみられる。韓国では一般的に特にトンコツの濃いスープに違和感があり、辛くてあっさりした味を求めるのだ。

 一方、韓国人の中にも日本のラーメンが好きな人もいた。道頓堀では次のような声も聞かれた。

 兵役に就く直前に来日したシェフを目指しているというソウル市の男性(21)は「口に合う。3日目ですけど、1日1回食べていた。もっと食べたい」と打ち明けた。ソウル市の男子大学生(19)は「トンコツラーメンを食べた。脂っこいのを抑えるために、ニンニクをたくさん入れて調節したから大丈夫で、満足しました」。

 ソウル市から南に約100キロ離れた天安(チョナン)市の男性コンピュータープログラマー、金正彬(キム・ジョンビン)さん(36)は「日本のラーメンは好きだけど、トンコツはちょっと脂っこい。おなかを壊したこともある。あっさりしたしょうゆラーメンがいい」と語った。

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