平昌五輪

保安検査スタッフが集団食中毒 代替要員で軍人900人投入、ノロウイルス感染か

江陵オリンピックパーク内にあるジャパンハウスでは、オープンに向けて職員や関係者らによって準備や調整が進められている=6日、韓国・江陵(撮影・松永渉平)
江陵オリンピックパーク内にあるジャパンハウスでは、オープンに向けて職員や関係者らによって準備や調整が進められている=6日、韓国・江陵(撮影・松永渉平)

 【江陵=時吉達也】9日の平昌五輪開幕を前に、競技場周辺などの保安検査を担当していた民間業者で、ノロウイルスとみられる集団食中毒が発生。同じ宿舎に滞在していた検査業務従事者約1200人について隔離処置がとられ、業務を代行する軍人約900人が5日から投入された。

 韓国メディアによると、感染が疑われる職員の一部は選手村での業務に就いていたといい、被害の拡大が懸念される。

 平昌五輪組織委によると、ノロウイルスへの感染が疑われるのは保安検査担当者41人。3日以降、下痢や嘔吐の症状を相次いで訴えた。

 スケート競技が行われる江陵の会場では6日、軍人らが迷彩色の防寒着姿で荷物検査を行い、ものものしい雰囲気に。軍人の一人は「ノロのせいで、昨日急に呼び出されたんです」と苦笑いしていた。

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