衆院選

京都5区 「私の後には谷垣先生、支えていただきました」後継強調、自民本田氏が乱戦制す

 自民前幹事長の谷垣禎一氏の引退に伴い、新人5人が争った京都5区(福知山市、舞鶴市など)。「谷垣氏の後継者」を前面に打ち出した自民新人の本田太郎氏(43)が乱戦を制した。

 投票が締め切られると同時に、舞鶴市の選挙事務所に当選確実の一報が入ると、本田氏は喜びに沸く支援者らを前に「私の後には谷垣先生がおられ、支えていただきました」とあいさつ。「今後、粉骨砕身の努力で仕事をしていきたい」と抱負を語った。

 公募で谷垣氏の後継者となったが、府議1期目で知名度は低かった。さらに後継者選びに不満を持った自民支持者による保守分裂、希望から元防衛省情報本部副本部長の新人が立候補するなど乱戦模様になった。

 しかし解散直後、安倍晋三首相が選挙区に入って応援。ポスターや選挙カーには車椅子の谷垣氏と握手する写真を掲げ、本田氏は選挙戦中、「谷垣先生が『必要ならばこの写真を使え』と言ってくださった」と、後継者を強調した。

 谷垣氏の秘書で弟の信行氏も「バトンタッチをかなえてほしい」と応援。名前の浸透とともに、政権与党としての社会基盤整備や社会福祉充実など政策をアピールし、谷垣氏が12期連続で守った議席を死守した。

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