30年の塩漬け土地にホテル進出へ 南海堺駅前 

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 堺市が昭和58年から用地買収を始めたものの30年以上にわたり「塩漬け」の状態が続いていた南海堺駅前の市有地(堺区大浜北町、1万2580平方メートル)に、ホテルが進出する見込みになった。北東に約300メートル離れた地点に立地しているホテル・アゴーラリージェンシー堺(地上26階241室)の親会社などが地上12階建て270室のホテルを建設し、平成32年夏頃の開業を提案している。

 市有地には工場や住宅などが広がっていたが、市が国際文化・商業施設を整備するとして昭和58年から買収を開始し、約100億円をかけ、平成9年には現在の広さになった。しかし、約300平方メートルが買収できず、整備事業を断念した。

 こうした中、市は民間から活用のアイデアを得ようと、定期借地で事業者を公募し、事業者側が具体的な案を提示する公募型プロポーザル方式で今年1月に募集要項を公表したところ、2企業グループから応募があり、5月にアゴーラ・ホスピタリティー・グループなどの企業グループが優先交渉権者に決定した。7月以降に正式に定期借地契約する見込み。

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